羊水検査で流産する原因と確率

30代、特に30代後半で妊娠した方の中には、羊水検査を受けてみたいという人は少なくないです。
羊水検査をすることで、事前に先天性異常があるかどうか確認できるので、先天性異常の可能性が高まるといわれている30代後半の方はきになる検査かと思います。
でも心配なのは、「羊水検査で流産する可能性がある」ということです。

羊水検査で流産する原因とは

羊水検査を受けることで流産してしまう原因は、大きく分けて二つあります。

羊水検査はお腹に針を刺して子宮内の羊水を抜き取って調べるものですが、子宮に針を刺す=子宮に物理的刺激を与えるということになり、流産の一因になります。

もう一つは針という異物を子宮内に入れるため、そこからの感染症や出血、羊水の流出、酷い場合は破水が起こることが考えられます。

子宮は外的要因(物理的刺激)や心理的要因(ストレス)などで収縮し、流産や早産につながることがあります。
そのため検査後には感染予防として抗生剤、刺激による収縮を抑えるための子宮収縮抑制剤が処方されます。

羊水検査で流産する確率はどのぐらい?

羊水検査の結果、流産に至る確率は0.1~0.5%(1000人中1~5人)といわれています。

しかし羊水検査を行う妊娠15週~18週頃の自然流産率と大きくかけはなれたものではなく、羊水検査を受けたから、受けなかったからとの顕著の違いはありません。

特別危険な検査ではないですが、100%安全とも言えないのが羊水検査です。

また採取した羊水の中にある胎児の細胞が極端に少なかったり培養がうまくいかなかったりすると、再度羊水検査を受けることもあり、同じようなリスクを背負うことになります。

羊水検査で流産しやすいのは、どんな人?

羊水検査を受ける妊婦さんによってもリスクの差があります。

『子宮筋腫を患っている』

子宮筋腫は妊娠経過とともに大きくなるため、針が刺しにくくなったり、筋腫の上から刺すことでその細胞が胎内に入ってしまうことが考えられます。

『検査前から胎児に異常がある』

本来、女性の体には遺伝的な異常を持っていたり、育つことが困難な胎児は妊娠のごく初期に自然流産する生理機能を備えています。
これは母体に負担をかけないためと言われています。
もし胎児に異常があっての羊水検査ならば、子宮が刺激されることで更に流産しやすくなってしまいます。

『破水した人』

自覚できるほとの破水がある場合に羊水検査をすることは稀ですが、もともと羊水が漏れ出るように破水したいた場合、検査の刺激による流産のリスクが高まります。
また、検査後に破水が確認された場合は管理入院となります。
これら以外にも胎盤の位置が上側(お腹側)にある妊婦さん、妊娠前に子宮にメスを入れる手術を受けたことがある方、経産婦さんで以前の出産が帝王切開だった場合などにはリスクが高いといえます。
また、卵子の老化ばかりがクローズアップされがちですが、子宮も年齢とともに弾力が失われ、刺激への耐性が落ちてくることから年齢が上がると検査後流産の確率も上がると考えられます。

羊水検査の後どのぐらいの時間無事なら大丈夫なのか?

羊水検査が原因の下腹部痛みや破水など、何らかのイレギュラーが起こるのは、おおよそ24時間以内だといわれています。
そのため、検査後はシャワー禁止、一泊入院で安静を指示する病院も多いです。

ベッド上安静で洗面トイレ以外は歩行禁止となるため辛いですが、病院にいることで何かあっても迅速に対処してもらえるメリットがあります。
入院しない場合も検査日にはタクシーで病院へ往復する、最短でも検査日当日は家事をお休みして自宅安静にするなどの対処が必要です。

何事もなければ検査日翌日から徐々に普段の生活に戻り、3日目以降は仕事も可能となります。